電子印鑑って大丈夫なの?
最近流行りの電子印鑑を調べてみました。
契約書に押されている印影の画像ですね。
以前、取引先企業の方から頂いた請求書(PDF)に印影の画像がついていて、電子印鑑が気になりました。
契約書で電子印鑑をつけることは意味があるのでしょうか?
そもそも契約書に印鑑は必要なの?
契約方式の自由があるため、押印しているかどうかは契約当事者に委ねられています。
では、なぜ私達は契約書に押印するのでしょうか?
契約書の内容・方式が問題になるのは、その契約でもめて裁判になった時です。
裁判官は、その契約内容を知らないため、偽造された可能性などを疑ってきます。
すると、印鑑を押してあることで、その印鑑の持ち主が確認したという証拠になります。
といったところで、裁判になるまではほとんど意味がありません。
印刷物に押印するのは一苦労
しかし、社内で押印してもらうための手間は計り知れません。
押印依頼書を作成して印刷して、自分の印鑑を押して上司の印鑑をもらって、庶務さんに依頼する。。。。。
無駄ですね。
電子印鑑にすると?
大きな会社であればワークフローや決裁システムなど回覧用のシステムがあると思います。
印刷することなく、そのシステム内で押印することができますね。ペーパーレスですね。
セキュリティ的にどうなんだろう?
問題ありありです。
PDF上の電子印鑑をコピーして、他の契約書に押印することは容易です。
ナニワ金融道でたい焼きの蒸気で印影複製していましたが、そんなことがもっと気軽にできてしまいます。
そのため、電子印鑑が普及するにつれて、電子印鑑の証拠力がどんどん下がっていくことが予測されます。
今後は?
電子印鑑はとても便利ですが、証拠力がいまいちです。
となると、技術的に信頼のできる電子署名が普及してくるのではないでしょうか?
電子署名についてはいずれ。