各種団体が提供する標準契約書(契約書ひな形/テンプレート)や、契約指針を調べてみた。
朝日新聞 DIGITAL に、こんな記事が出ていました。
住宅リフォーム工事標準契約書と注文書など リフォーム推進協が発行 - 住宅新報社ニュース - 朝日新聞デジタル&M
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契約書の書式を考え、ひな形(テンプレート)を作るのは、中小企業にとって負担が大きい大仕事でしょう。そう考えると、業界団体が、その業界の共通リソースとして「標準契約書」を定めるのって、リーズナブルな気がします。
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そういえば、 私たちが属する業界にも、標準契約書を提案してくれる組織が存在します。そう、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)です。個人的によく参考させて頂くのは、下記URLにある「非ウォーターフォール型開発に適したモデル契約書」です。
非ウォーターフォール型開発に適したモデル契約書の改訂版を公開:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
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直接「ひな形(テンプレート)」を提示せず、指針だけ提示する場合もあるんですね。全国銀行協会では、例えば「消費者との契約のあり方に関する留意事項」を提示し、契約書作成の指針を提示しています。ひな形(テンプレート)までを共通で作らなくても、大規模な企業である「銀行」の場合、指針だけで十分だということなのかもしれません。
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標準契約書、というのとはちょっとニュアンスが異なりますが、出入り業者に対して、Web上で契約書ひな形をダウンロード可能な状態にさせておくケースもあるようです。下は、九州大学病院のものです。これ、合理的ですよね。
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中央省庁も、頑張っています。国土交通省では、下記の様に、不動産流通についての標準契約書(契約書ひな形(テンプレート))をPDFで配布しています。
これ使えば、まさに「お墨付き」が得られますね。
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行政機関ついでに。行政機関自身が、発注等する場合の契約書って、どう管理されているんだろう。って、調べてたらたまたま「中央会計隊|標準契約書及び請書について」というページを見つけました。陸上自衛隊の契約結果を管理・公表する部門って「中央会計隊」っていうんですね。すごい・・・
http://www.mod.go.jp/gsdf/dc/cfin/newpage9.htm
以上。今日は「契約書のひな形(テンプレート)」について、つれづれなるままに、調べてみました。
P.S.
今回「ひな形」と「テンプレート」と、どっちの用語を使えばいいか迷ってしまい、併記にしました。実際の所一般的には「契約書ひな形」が正しいのか「契約書テンプレート」が正しいのか、どちらなんでしょう?
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