JASRACについて
古賀です。
あけましておめでとうございます。
正月ボケしてて、先週の投稿を飛ばしてしまいました。すいません。。
年明け早々、「JASRAC、佐村河内氏との著作権契約解除」というニュースが話題になりましたね。
Yahoo!ニュース - 佐村河内氏に印税返還請求も!JASRACが契約解除 (スポーツ報知)
そのニュースの中で気になったのが、
今後、第三者による楽曲使用の許可などは佐村河内氏本人が直接行うことになる。
という部分。
みなさん、JASRACってどういう組織か知っていますか?
「著作権の管理や監視をしている団体」くらいのイメージはあったのですが、契約という観点で考えてみたことがなかったので、今日は契約とからめてJASRACという組織について記事を書いてみたいと思います。
JASRACとは?
リンクに貼りましたが、wikipediaによると、
音楽(楽曲、歌詞)の著作権を持つ作詞者・作曲者・音楽出版者から録音権・演奏権などの著作権の信託を受けて、音楽の利用者に対する利用許諾(ライセンス)、利用料の徴収と権利者への分配、著作権侵害の監視、著作権侵害者に対する法的責任の追及などを主な業務としている。
と記載されています。
乱暴な表現をすると、「作詞者・作曲者・音楽出版者の代理人」のようなイメージなのですが、契約という観点で関係性をみると、信託という関係性で、
にあたります。
「委任者」、「受託者」、「受益者」って何?という感じかと思いますが、それは信託について調べてみると言葉の定義が記載されています。
信託とは?
信託 - Wikipediaによると、
ある人Aが自己の財産を信頼できる他人Bに譲渡するとともに、当該財産を運用・管理することで得られる利益をある人Cに与える旨をBと取り決めること、およびそれを基本形として構築された法的枠組みを意味する。Aを委託者(settlor, trustor)、Bを受託者(trustee)、Cを受益者(beneficiary)と呼ぶ。信託された財産を信託財産と呼ぶ。受託者は名目上信託財産の所有権を有するが、その管理・処分は受益者の利益のために行わなければならないという義務(忠実義務)を負う。
と記載されています。
また、この信託ということばで最初にぱっと思いつくのが「投資信託」なのですが、
この投資信託のしくみと、JASRACの仕組みは同じ原理であるといえるようです。
ここでいう受託会社がJASRACと同じ立場にあたるようです。
音楽と、資産運用。
一見全く違うものでも契約関係という切り口でみると、共通点があって面白い
というお話でした。
そのうち、「資産運用と契約」みたいな話も書いてみたいですね。
では。